子供の整形外科



最近、小児整形外科疾患を診察して感じることが二つあります。一つは、早期検診の確立や医療技術・検査の進歩によって、先天的な整形外科疾患が著しく減少した半面、近年のスポーツ熱の高まりにより、スポーツ傷害(スポーツ障害やスポーツ外傷)が急増していることです。もう一つは、急性期での受診が少なくなったと言う事です。受傷して、数週間後、場合によっては数ヶ月経て受診されるケースを多く見かけ、しばしば治療に苦慮します。原因として少子化や親子関係の希薄化、医療費自己負担増など社会的および経済的変化もさる事ながら、教育者やスポーツ指導者サイドにも大きな問題があると感じています。

子供は大人に比べて、自然治癒能力が旺盛で、早期に骨癒合が得られる半面、小児の骨は柔らかく、筋力は弱く、骨・筋肉の成長がアンバランスで、成人には認められない特有な骨端線を有しているため、骨・軟骨・靭帯・筋肉が容易に損傷され易いという身体的特徴を認めます。

この点を十分に理解されていないと、間違った指導が行われたり、整形外科専門医への受診が遅れ、適切な治療時期を逃し、生涯にわたって機能障害を残す結果を引き起こす事にもなりかねません。従って、教育者やスポーツ指導者の方々には、この点を十分に理解して頂き、小児期のスポーツ障害やスポーツ外傷に対処して頂きたいと存じます。



           小児に関する最新の医療情報


 
首と肩の疾患


鎖骨骨折   
|   肩鎖関節脱臼    |   リトルリーガー肩 (野球肩) 


腱板損傷   
|   肩のインピンジメント症候群



腕と肘の疾患


上腕骨骨幹部骨折   
|   上腕骨顆上骨折   |   上腕骨外顆骨折


橈骨頭骨折・橈骨頚部骨折  
|  肘頭骨折  |  肘関節脱臼  肘内障


橈骨頭脱臼  
| 野球肘(リトルリーガー肘) |  テニス肘  |  前腕骨骨折



手首と指の疾患



橈骨遠位端骨折   
|   橈骨遠位骨端線損傷   |   TFCC損傷


指の骨折 (中手骨骨折・基節骨骨折・中節骨骨折・末節骨骨折)


突き指(PIP関節脱臼骨折・マレットフィンガー)


指の脱臼(IP関節脱臼・DIP関節脱臼・PIP関節脱臼・MP関節脱臼)


側副靭帯損傷(IP関節・DIP関節・PIP関節・MP関節)



腰の疾患

腰の解剖  
|  腰痛症  |  若年者の腰椎分離症  |  尾骨骨折・亜脱臼



股と大腿の疾患


ペルテス氏病   
|   先天性股関節脱臼   |   いわゆる肉離れ  



膝と下腿の疾患


分裂膝蓋骨   
|   ジャンパー膝   |   腸脛靭帯炎   |   オスグッド病


半月板損傷   
|   前十字靭帯損傷・後十字靭帯損傷   |   離断性骨軟骨炎


タナ障害 
| 脛骨疲労骨膜炎(シンスプリント) | 下腿骨疲労骨折(脛骨・腓骨)



足と趾の疾患


足関節果部骨折   
|   足関節捻挫(足関節靭帯損傷、内果・外果剥離骨折)


アキレス腱炎  
|   踵骨骨端炎   |  有痛性外脛骨 |  種子骨障害   


中足骨疲労骨折  
|  第5中足骨基部骨折  |  足趾骨折   |  陥入爪



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