ジャンパー膝



ジャンバー膝とはジャンプやキック、急激なストップ動作を繰り返すスポーツ活動によって起こる膝蓋骨(お皿)を中心とした痛みを総じて言います。ジャンプやキックの際に膝伸展機構の使い過ぎによって発生します。

膝伸展機構とは、膝を伸ばす時に使う筋肉や腱、靭帯を言い、「大腿四頭筋」ー「大腿四頭筋腱」―「膝蓋骨」―「膝蓋靭帯」―「脛骨粗面」などにより構成されています。

膝伸展機構の障害には、膝蓋骨の上部に痛みを認める大腿四頭筋腱炎と、膝蓋骨の下端に骨片や骨化異常、石灰像を認めるSinding−Larsen−Johansson病と、膝蓋靭帯に痛みを認める膝蓋靭帯炎とがあります。これらの障害をまとめてジャンパー膝と呼んでいます。

ジャンパー膝の大半(60〜70%)はお皿の下部の痛みです。ジャンパー膝はバレーボールやサッカー、バスケットボール、体操などの選手によく認められます。症状は膝蓋骨周辺の痛みです。痛みは運動時に増悪し、安静にて軽快します。診断にはレントゲン検査が不可欠です。鑑別(見極める)疾患としては有痛性分裂膝蓋骨オスグッド病などが挙げられます。

治療は保存的治療(手術しない方法)が原則です。まずスポーツ活動を一次中止していただきます。痛みに対しては薬物療法として短期間の非ステロイド系抗炎症剤を処方し、リハビリテーションとして温熱療法や大腿四頭筋のストレッチング筋力強化訓練を指導します。再発防止のためにはサポータの使用を勧め、運動前のウォーミングアップと運動後のRICEの処置を中心としたクーリングダウンを指導します。しかし、骨片や骨化異常を有し、これらの処置が無効な症例ではギプス固定を行う場合もあります。手術的治療を必要となる症例は殆どありません。


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