離断性骨軟骨炎



離断性骨軟骨炎は外傷(ケガ)やスポーツ活動を誘因として、膝関節の骨や軟骨に血行障害が生じ、軟骨下骨組織が壊死(骨組織が死んでしう状態)して骨や軟骨が離断する(関節内に剥がれるて遊離する)疾患です。10〜15歳の男性によく認められます。大半が膝の内顆部(70%程度)に発生します。時に外顆部や膝蓋−大腿関節面にも認められる事もあります。

初期には膝の痛みや脹れを訴えます。痛みは歩行や運動にて悪化し、安静にて軽快します。時に、夜間痛を認める事もあります。進行して骨や軟骨が遊離すると、膝のひっかかり感や嵌屯症状(遊離した骨や軟骨が大腿骨と脛骨の間にはさまれ、膝の曲げ伸ばしが出来なくなる状態)を認めます。しかし、荷重面以外の部位(体重がかからない所)に発生しますと、あまり症状を訴えない事もありますので要注意です。尚、外顆部に発生した症例では半月板損傷(特に円板状半月)を合併する事がよくありますので注意が必要です。

診断はレントゲン検査やMRI、関節鏡で確定されます。レントゲンでは5つの病期に分類されます。第一期はレントゲンで異常がない時期です。第二期は骨透亮像(骨が破壊され吸収された状態)を認める時期です。第三期は骨透亮像に加え硬化像を認める時期です。第四期は病巣部が動きを認める時期です。第五期は遊離体(骨片が完全に遊離した状態)となった時期です。

さらに、関節鏡では4つのstageに分類されます。すなわち、stage1は特に所見のないもの。stage2は軟骨に亀裂があるもの。stage3は骨片が部分的に剥がれたもの。stage4は骨片が完全に離れたものとの分かれます。これらの分類はその後の治療の指針となります。

治療は保存的治療(手術しない方法)が原則です。レントゲンで壊死の状態を観察しながら免荷療法を行います(ギプスや装具を用い、杖を使用して体重をかけないで歩行する)。一般的に改善が得られるまで長期間(3〜6ヶ月)を要します。

しかし、壊死が荷重部に発生した症例や嵌屯症状を認めた症例では年齢や発生部位、病期などを考慮して手術的治療(病巣部のドリリング、骨片摘出術、骨釘骨移植術など)が検討されます。最近では軟骨培養移植も試みられており、将来の再生医療に期待がもたれる所です。


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