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下腿骨疲労骨折はスポーツ活動によって起こる成長期の代表的な骨折の一つです。下腿骨疲労骨折は発生部位により脛骨疲労骨折と腓骨疲労骨折とに分かれます。 疲労骨折は転倒や打撲などの外傷(ケガ)によって起こる一般的な骨折とは違って、明らかな誘因がなく(思い当たる出来事がなく)発生します。すなわち、骨と筋力の発育が不均等である成長期にランニングやジャンピングなどの繰り返しの動作によって、骨に過度のストレスが加わった結果発生します。ちょうど、飛行機が何十万回とフライトを重ねると、風圧によって機体が金属疲労を来たし、やがて破損する状況とよく似ています。 症状は下腿の痛みと腫れです。痛みは運動にて増悪し、安静により軽快します。進行すると歩行障害を認めます。診断はレントゲン検査にて確定されます。しかし、初期の症例ではレントゲンで異常が認められず、2〜3週間後の再レントゲン検査にて骨膜反応が確認されて確定診断される事がよくあります。従って、スポーツ選手が下腿の痛みや腫れを訴える場合には、常に疲労骨折を念頭に置き、注意深いレントゲンの観察が必要です。尚、診断にあたっては疲労性骨膜炎(シンスプリント)との鑑別(見極め)が必要です。時に稀ですが、前腕骨の疲労骨折を認める事もあります。 治療は保存的治療(手術しない方法)が原則です。原因となったスポーツ活動を一次中止していただき、痛みに対しては薬物療法として非ステロイド系抗炎症剤を処方します。リハビリテーションとしては温熱療法や骨膜を刺激する電気刺激療法を指示し、ストレッチングや筋力強化訓練を指導します。一般的に完治までの経過は長く2〜4ヶ月間を要します。ギプス療法や手術的治療を必要とする症例はまずありません。 |
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