足関節果部骨折



足関節果部骨折は歩行中やスポーツ活動中の捻挫や転倒によって発生します。足関節果部骨折は内果骨折・外果骨折・後果骨折とに分かれます。単独骨折(1部位だけの骨折)の場合もあれば、複合骨折(2部位以上の骨折)の場合もあります。

小児においては大半が外果骨折で、特に外果の骨端線(成長線)(腓骨遠位骨端線)での骨折をよく見かけます。足関節は荷重関節(体重がかかる関節)ですから、正確に整復されないと、将来、変形性足関節症を招く事になりますので要注意です。症状は足首の痛みや腫れで、皮下出血や異常可動性(グラグラする)、歩行障害などを認めます。

診断にはレントゲン検査が不可欠です。まず2方向撮影(前後像と側面像)にて骨折の有無を検討します。しかし、中には2方向撮影にて骨折が確認されず、受傷機転(ケガをした時の足首の状態)を再現したストレスレントゲン撮影にて、初めて剥離骨折骨端線損傷が発見される症例をよく経験します。

従って、小児が足首を捻挫した際には、常に剥離骨折や骨端線損傷を念頭に置き、必ず3方向撮影(前後像・側面像・ストレスレントゲン撮影像)を行う事が非常に大切です。尚、診断には内果や外果に存在する過剰骨(発生期の遺残物)との鑑別(見極め)に注意が必要です。

治療は保存的治療(手術しない方法)が原則です。大半が徒手整復術やギプス固定で治療されます。しかし、徒手整復が困難な症例や転位(ずれ)が著明な症例では手術的治療として内固定術(皮膚を切って骨折部を展開してワイヤーやプレート、スクリューなどの器具で骨折部を固定する手術)が行われます。

尚、足関節の骨端線は15歳前後で閉鎖しますので(成長線が閉じますので)、15歳以上の症例については成人の足関節果部骨折の治療と同様に取り扱われます。


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