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| 抗リウマチ剤とは | |||
関節リウマチの究極的な治療目的は骨破壊の防止にあります。従って、関節リウマチを出来るだけ早期に診断し、早期に治療(抗リウマチ剤の投与)を行う事が大切です。抗リウマチ剤(DMARDs)は、別名、「疾患修飾抗リウマチ剤」、「遅効性抗リウマチ剤」、「寛解導入剤」などと呼ばれています。抗リウマチ剤は免疫の異常を正常化し、関節リウマチによってもたらされた炎症を沈静化させ、関節の破壊を遅らせる作用があります。
抗リウマチ剤は免疫調整剤と免疫抑制剤および生化学製剤とに分かれます。抗リウマチ剤はリウマチの進行を遅らせ、リウマチを改善させる薬で抗炎症作用(痛み止めの作用)は認めません。従って、効果が現れるには一般的に数週間から数ヶ月の期間を要します。現在、日本では11種類の抗リウマチ剤が存在しております。 免疫調整剤としては金塩類(シオゾール)やオーラノフィン(リドーラ)、ブシラミン(リマチル)、ペニシラミン(メタルカプターゼ)、ロベンザリット(カルフェニール)、アクタリット(オークル・モーバー)、サラゾスルファピリジン(アザルフィジンEN)があります。 免疫抑制剤としてはミゾリビン(ブレディニン)やメトトレキサート(リウマトレックス)、レフルノミド(アラバ)があります。 生化学製剤としてはインフリキシマブ(レミケード)やエタネルセプト(エンブレル、4月発売予定)があります。インフリキシマブはメトトレキサートと併用し点滴として使用され、エタネルセプトは皮下注射として使われます。生化学製剤は他の抗リウマチ剤に比べ、骨破壊の抑制効果が著明です。しかし、高価で、重篤な副作用も存在するようです。
日本でまだ保険適応外ですが、米国や欧米などではアザチオプリン(イムラン・アザニン)やシクロスポリン(サンディミュン・ネオーラル)、シクロフォスファミド(エンドキサン)、タクロリムス(ブログラフ)などの抗リウマチ剤が使用されており、効果が認められると言う報告があります。さらに、抗マラリア剤のヒドロキシクロロキンや抗生物質のミノサイクリンなども承認され使用されているのが現状です。一刻も早い、日本での使用許可が待たれるところです。 また、最近では炎症性サイトカイン(インターロイキン−1・インターロイキン−6・腫瘍壊死因子TNF)の作用を抑えると、関節リウマチに効果があることが解明され、これらの炎症性サイトカインを阻害するインフリキシマブ(レミケード)やエタネルセプト(エンブレル)に加え、アダリムマブ、アナキンラ、アトリズマブなどの生物学的製剤が注目されつつあります。今後は遺伝子治療や更生療法の研究に期待したい所です。
しかし、いずれの抗リウマチ剤においても程度の差こそあれ、色々な副作用を有しておりますので、使用にあたっては慎重な適応と定期的な副作用のチェックが必要です。必ず、数ヶ月に一度は副作用のチェックとして、定期的に血液検査(末梢血一般・肝機能・腎機能など)や尿検査、便潜血反応検査、胸部のレントゲン検査を行って頂きたいと存じます。 |
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