![]() |
カプセル内視鏡画像 カプセル内視鏡をのみ込んで撮影した胃や十二指腸、小腸、大腸など消化管の画像を短時間で再生、診断する方法を八木康史大阪大教授(視覚情報処理学)らが開発した。カプセルが滞留しているときは高速、一気に動いた場合は低速で再生し、無駄な時間を省くと同時に見落としをなくすことができるという。八木教授によると、カプセル内視鏡は約8時間かけて体内で1秒間に2枚ずつ、計約6万枚の画像を撮影し、体外に排出される。現在、診断する医師は画像の早送りと巻き戻しを繰り返し、約2時間かけて、がんやかいようなど異常がないかを判断している。(平成18年1月31日 中国新聞) インスリン投与、初の吸入型 ファイザー製薬は糖尿病の治療に使う世界初の吸入型インスリンを米食品医薬品局(FDA)から承認された。 これまでインスリンは注射器などで体内に注入する以外なく、患者の苦痛を伴う難点があった。吸入型は今後、治療の主流になるとみられ大型新薬に成長するとの見方も出ている。吸入型のインスリン「エクスベラ」は粉末状で、専用の吸入器を使い肺に送り込む。今年半ばにも使用可能になる見込み。FDAは当初、肺機能に与える影響を懸念したが、試験結果から機能低下は限定的と判断した。ただ、ぜんそく患者や喫煙者は使用すべきではないとしている。米には糖尿病患者が2000万人近くいるとみられ、各医薬品メーカーが吸入型インスリンの開発を競っている。ファイザーは欧州でも26日に承認を得た。(平成18年1月28日 日本経済新聞) 脳腫瘍手術に新技術 がんだけに集まる色素をレーザー光で光らせて、脳腫瘍の取り残しを可能な限り小さくする新しい外科手術法を、東京医科大学の秋元治朗講師(脳神経外科)らが開発した。脳腫瘍の再発を防ぐ手法として期待される。 脳腫瘍は外見上、脳の正常細胞と区別しにくい。がんの取り残しが少なくなく、再発のおそれがつきまとう。 一方で、正常細胞を傷付けると、言語や運動機能などの後遺症が出る懸念があった。そのため、がん細胞だけを正確に切除する方法が求められていた。新手法は、がん細胞に代謝されず、蓄積しやすい葉緑素由来の色素「レザフィリン」を、手術の12時間前に患者に注射。赤色レーザー光を照射するとがん細胞だけが赤く光る。 光った部分のみを切除していく。肉眼に頼っていた従来の方法に比べ、がん細胞の取り残しが少ない。直径が4〜7センチと大きい脳腫瘍患者13人を、この手法で手術したところ、10人は社会復帰が可能となった。 3人が術後7か月までに亡くなったが、うち2人は再発した患者で治療が難しい症例だった。(平成18年1月8日 読売新聞) 血液で発電する電池を開発、体内埋め込み医療具に利用 東北大大学院工学研究科の西沢松彦教授らの研究グループは12日、血液に含まれる糖分で発電する燃料電池を開発したと発表した。実験では、血液を模した牛の血清(血液の成分)を使っての発電に成功。1円玉サイズの電極なら0・2ミリ・ワットに相当する。糖尿病患者が体内に埋め込んだまま血糖値を測定できる装置を作動させるには十分な発電量といい、医療機器メーカーなどと装置開発にも取り組むとしている。心臓ペースメーカーなど体内に埋め込む医療用具は、電池の寿命が近づくとその交換のために手術が必要なものもある。研究グループでは、「第一化学薬品」(本社・東京)との共同開発で、体内に埋め込んで半永久的に発電する燃料電池の開発を進めてきた。開発された燃料電池は、血液中の糖分であるグルコースを分解する酵素が塗られた炭素(電極)などを使用。酵素がグルコースを分解すると、電子が生じて電流が流れる仕組みだ。同研究グループは「発電量を増やし、体内埋め込み型の医療用具の電源などへの利用を目指したい」としている。(平成17年5月13日 読売新聞) レーザー光でがん治療 慶応義塾大学理工学部の荒井恒憲教授は、特殊なレーザー光を使ってがん組織だけに活性酸素を発生させ、がん細胞を破壊する治療技術を開発した。体の表面だけでなく、深さ十数ミリにあるがんも狙い撃ちでき、動物実験段階で効果を確認した。正常な組織を傷つけないので患者の肉体的な負担を軽減できる。医療機器メーカーと共同で2年後の実用化を目指す。 開発したのは「光線力学的療法(PDT)」向けの基礎技術。同療法は早期肺がんや胃がんの患者の治療法として使われている。荒井教授らは薬剤が強い光や弱い光には反応せず、一定の範囲内の強さの光にだけ反応して活性酸素を発生することを発見。光が皮膚などを透過すると弱まることを考慮し、患部で最適な強さになるよう工夫した。(平成17年2月28日 日本経済新聞) 関節軟骨の損傷程度を正確に診断 高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)と岡山大学は1日までに、通常のエックス線検査では写らない関節の軟骨部分の鮮明な画像が得られる新しいエックス線撮影技術を開発したと発表した。関節疾患に伴う軟骨損傷の程度を患者に負担を与えることなく、正確に診断できる。基本原理を確認できたことから、今後は医療機関などと協力して実用化を目指す。 向きがそろった非常に強いエックス線を関節に照射。 軟骨部分で屈折して微妙に進路が曲がったエックス線だけを特殊な装置を使って集め、画像を得る。患者から採取した軟骨試料の実験で、医療診断に十分使える画質であることを確認した。(平成16年7月1日 日本経済新聞) がん、1センチでも位置特定、高度診断装置 米ゼネラル・エレクトリック(GE)は子会社を通じ、早期がんを高精度に発見できる画像診断装置「PET/CT」を日本で発売する。1センチメートル弱のがん組織の有無と位置を正確に検出できる。 製品名は「DISCOVERY LS」。 がん細胞が放射性薬剤を代謝する様子からがんの有無を調べる「陽電子放射断層撮影装置(PET)」と、エックス線を使ってがんの位置を透視する「コンピューター断層撮影装置(CT)」を組み合わせている。 GEが75%出資するGE横河メディカルシステム(東京都日野市)が来年1月から出荷を始める。 定価は12億円。 初年度25台の販売を目指す。(平成15年12月23日 日本経済新聞) SARS迅速検査キット 再流行が懸念されている新型肺炎SARS対策で、感染の有無を約1時間で判定できる検査キットを国立感染症研究所などと共同開発したとして、検査薬メーカーの栄研化学(東京都)は27日、厚生労働省に製造承認を申請した。同省は優先的に審査して、早ければ年内にも成田や関西といった国際空港の検疫所に配置する予定だ。長崎大学熱帯医学研究所や香港やベトナムの研究機関も共同開発に加わっていた。 キットは、血液やのどの粘液に含まれるウイルスの遺伝子を増やし、SARSに感染しているかを判定する。 これまでSARSの判定には遺伝子の一部を増やすPCR法が使われてきた。 しかし、結果が出るまで最低半日かかった。今回開発されたキットは、原理はPCR法と同じだが、遺伝子を増やす仕組みを改良、増殖速度を1000倍に速めて、約1時間でSARSウイルスを検出できる。インフルエンザウイルスや他のコロナウイルスを誤ってSARS陽性と判定する可能性は低いという。国立感染症研究所の田代真人ウイルス第3部長は「高額な機器が不必要で、手順も簡単なので用途は広い」と話している。(平成15年11月28日 朝日新聞) 微量のだ液でストレス判定 産業技術総合研究所ヒューマンストレスシグナル研究センターは、人間が感じているストレスの大きさを微量のだ液で短時間に判定する技術を開発した。チップにだ液を垂らし、その成分を分析する。使用時のストレスを測定して快適に運転できる自動車などの開発に利用できるほか、うつ病などの早期発見に役立つ可能性がある。新技術は脇田慎一研究チーム長らが開発した。 だ液に試薬を混ぜて反応させた後、表面に微細な溝を刻んだ石英や樹脂製のチップに垂らし分析する。 チップに電圧を加えてだ液中の成分を電気的に分離。ストレスを感じると分泌されるカテコールアミンなどを検出する。分析時間は4分以内。 運転免許を取得したばかりの人に「今から運転してください」と告げてプレッシャーを与えると、リラックス時と比べてストレスの指標ととなる物質が2倍程度に増えることを確認した。(平成15年11月21日 日本経済新聞) がん細胞の顕微鏡映像をPCで検査 がん細胞などの標本の顕微鏡映像をパソコン画面上で簡単に検査できるシステムを、青森県弘前市のベンチャー企業「ダイレクトコミュニケーションズ」(高松輝賢社長)と弘前大学が共同開発し、17日に発表した。12月から売り出す。がんの最終診断などを担う病理医は全国的に少なく、医師不足が深刻な地方の患者の遠隔診断に道を開くと、医学関係者は期待している。 病理医は通常、顕微鏡を使って肉眼で標本を調べる。例えばがん診断の場合、プレパラートを動かしながら、疑わしい場所があると倍率を上げてがん細胞を見つける。 新システムは、20枚までのプレパラート標本を顕微鏡で自動的に撮影。パソコン画面上で、必要な部分は最大400倍に拡大して見て、病理医の負担を減らせる。画像をサーバーに保存すれば、過疎地など遠隔の患者のデータも分析できる。 日本病理学会の認定した病理専門医は現在1900人程度で、大規模病院の集中する東京には350人いるが、数人しかいない県もある。 システム全体の価格は約1300万円。すでに全国で20程度の大学病院や研究機関から引き合いがあるという。(平成15年11月18日 朝日新聞) |
| たはら整形外科の表紙へ戻る |