臨床試験



血管新生阻害薬ベバシズマブの臨床試験、わが国でも大腸癌患者対象に来年後半から開始

画期的な癌治療薬として世界的な注目を集める、血管新生阻害薬のベバシズマブ(米国での予定商品名:Avastin)の臨床試験が、わが国でも来年後半から始まることになった。開発元の米国Genentech社から、スイスRoche社を通し中外製薬に日本での独占的開発・販売権が付与された。

今回、ライセンス契約が締結されたのは、ベバシズマブと、2型の上皮細胞成長因子受容体(EGFR)、HER2のシグナル伝達阻害薬であるペルツズマブ(米国での予定商品名:Omnitarg)の2剤。いずれもヒト化モノクローナル抗体タイプの分子標的薬で、前者は欧州ではRoche社、米国ではGenentech社が大腸癌を適応症として承認申請を行っており、後者は第2相試験段階にある。

ベバシズマブは、今年6月の米国臨床癌学会(ASCO)で、転移性大腸癌に対する併用療法の有用性が発表。進行膵臓癌に対する第2相試験(併用療法)でも高い効果を示すなど、大きな期待を集める分子標的薬だ。日本では、まずは進行・再発大腸癌患者を対象とした第1相試験を来年後半から始め、海外での臨床試験結果に応じて適応拡大を考慮する。

もう一つのペルツズマブは、HER2と他のHERファミリーとの結合を阻害することで、細胞内のシグナル伝達を阻害する。特徴は、主要細胞のHER2発現量に関係なく細胞増殖を抑制すること。HER2をターゲットとするトラスツズマブ(商品名:ハーセプチン)で必須だった「HER2の過剰発現」がない癌患者にも適用できる可能性がある。日本では、非小細胞肺癌、乳癌、前立腺癌、卵巣癌を候補適応症として、来年後半から第1相試験を行う予定だ。(平成15年12月16日Med Wave)

山之内、C型肝炎薬と抗ウイルス剤の併用で臨床試験

山之内製薬は慢性C型肝炎の治療薬であるインターフェロン注射剤「アドバフェロン」と抗ウイルス剤「リバビリン」の併用療法について、多数の国内患者を対象とした臨床試験に着手した。外資系他社も同様な併用療法の臨床試験を進めており、製薬各社の主導権争いが激化しそうだ。 アドバフェロンは既存のインターフェロンではほとんど効かない難治タイプの肝炎にも効果があるとされる新型のインターフェロン。日本では山之内が米バイオ医薬大手のアムジェンと共同開発し、2001年末から単独で販売している。一方、リバビリンは単剤ではC型肝炎患者への投与が認められていないが、インターフェロンと併用することで高い抗ウイルス効果を発揮するとされている。(平成15年11月26日 日経産業新聞


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