頚椎症性変化とは



頚椎症性変化とは加齢や首の不良姿勢、軽微な外傷、スポーツ傷害などによって頚椎が退行変性(老化)を生じた状態を言います。頚椎症性変化には椎間板の変性や椎間関節の変性・ルシュカ関節の変性・靭帯の変性などがあります。(尚、頚椎の解剖学的特徴については頚椎の構成体の項を参照されて下さい。)

椎間板の変性

椎間板線維輪と髄核で構成され、衝撃吸収作用(クッションの役割)を担っております。椎間板は20歳台になると脱水化現象を生じ、変性し始めます。変性は、まず外側の線維輪に生じ、亀裂(ヒビ)を発生させます。亀裂は次第に内側の線維輪におよび、髄核の変性をもたらします。やがて椎間板は空洞化し(スカスカになる状態)、狭小化し(つぶれる状態)、椎体の不安定性(ずれる状態)を生じます。その結果、椎間板の機能としてのクッション効果が弱まり頚椎症頚椎椎間板ヘルニアなどの疾患を発生させます。

椎間関節の変性

加齢的な変化や軽微な外傷の繰り返しによって椎間関節の滑膜は炎症を生じます。その結果、椎間関節の関節包(関節を囲んでいる袋)は弛緩(ゆるみ)・肥厚し(厚くなり)、変性を起こします。やがて関節軟骨の変性が始まり、次第に椎間関節の変形が形成されます。椎間関節の変性は頚椎症などの疾患を発生させます。

ルシュカ関節の変性

ルシュカ関節
は椎間孔(頚神経の出口)の一部を形成しています。ルシュカ関節は加齢的な変化によって滑膜が肥厚し(厚くなり)、次第に関節軟骨が変性し、椎間板の変性と相まって骨棘(骨のとげ)を形成します。ルシュッカ関節の変性は頚椎症などの疾患を発生させます。

靭帯の変性 

頚部の靭帯は前縦靭帯や後縦靭帯・黄色靭帯・棘上靭帯・棘間靭帯などで構成されています。これらの靭帯は加齢的な変化や慢性の機械的刺激によって肥厚・変性・骨化現象を生じ、頚椎症頚部後縦靭帯骨化症などの疾患を発生させます。


他の頚椎の疾患について          たはら整形外科の表紙へ戻る