原因と症状と診断について



変形性膝関節症の原因は、一次性(原因がないタイプ)と二次性(原因が明らかにあるタイプ)とに分かれます。大半は一次性です。二次性のものは、関節の中に原因があって発生するもの(半月板損傷靭帯損傷、関節内骨折など)と、関節の外に原因があって発生するもの(大腿骨頚部骨折大腿骨折下腿骨折など)とに分かれます。

一次性は加齢(老化)を基盤として、肥満や機械的刺激、環境因子、遺伝的因子など色々な要因が加わって発症すると考えられています。多くは中高年の女性で、年齢と共に進行して行きます。大半は0脚を認め、膝の内側の軟骨や骨が壊れて行きます(時に、X脚の場合もあります)。

変形性膝関節症の経過を車に例えると、エンジンの故障やタイヤの磨耗、エンジンオイルの汚れ、ブレーキパットの磨耗、ノッキング現象、ステアリングの異常によく似ています。

すなわち、新車の時は何らトラブルなく快適に走っていますが、中古車になると、エンジンのかかりが悪くなり、タイヤの溝は磨り減り、頻回にブレーキを踏むためにブレーキパットが壊れ、エンジンオイルは汚れ、ノッキング現象、ステアリングの異常が現れ、やがて、車は不安定になり、老朽化(塗装が錆び、鉄骨の腐食や変形)が進み、廃車になる過程と似ています。

症状として歩行開始時の痛みを訴えます(早朝、車のエンジンのかかりが悪い状態に似ています)。痛みは膝の内側に認められます(負担のかかるタイヤだけが磨り減った状態に似ています)、やがて歩行時や階段を降りる時に痛みを感じます(車のブレーキパットが壊れた状態に似ています)。さらに、関節水腫が出現し(車のエンジンオイルが汚れた状態に似ています)、次第に正座が出来なくなったり、膝が伸びなくなったりして(車の走行中のノッキング現象の状態に似ています)、不安定性な膝となり(ステアリングが異常になった状態に似ています)、最後には歩行が困難となります(廃車寸前の状態に似ています)。

診断はレントゲン検査にて容易に確定されます。レントゲン所見としては、関節裂隙の狭小化(軟骨が磨り減り、関節のすき間が狭くなる状態)、骨棘形成(骨のとげ)、硬化像(負担が強いられて骨が硬くなる状態)、内反膝(O脚の状態)などを認めます。


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