乾癬性関節炎



乾癬は皮膚科においては日常よく遭遇する疾患の一つですが、関節症状を主訴として我々整形外科医を訪れる乾癬性関節炎はあまり経験いたしません。乾癬性関節炎とは皮膚に乾癬を有し、小関節や脊椎、仙腸関節を侵す進行性の慢性炎症性疾患です。大半は(80%程度)は乾癬の発疹が先行して、後に関節炎が出現します。30〜50歳に好発します。

原因は不明ですが、遺伝的素因に環境因子(ウイルス感染や細菌感染、外傷など)が加わり発症するものと考えられています。多くは手指の痛みと脹れ、変形を訴え受診されます。時に、脊椎炎や仙腸関節炎による腰痛や臀部痛を主訴として受診される事もあります。その他、アキレス腱炎足底筋膜炎を伴って受診される事もあります。

診断は皮膚病変とレントゲン検査で関節炎や脊椎炎(手指脊椎・仙腸関節など)を認めれば容易ですが、関節炎の所見のみで皮膚病変が無いと診断はなかなか厄介です。乾癬性関節炎は関節リウマチと違って、非対称性の関節炎で、リウマトイド因子が陰性です。

治療は原因疾患である乾癬を皮膚科にて治療していただき、関節炎に対しては非ステロイド系抗炎症剤ステロイド剤抗リウマチ剤(特にメトトレキサート)などを使用します。頑固な関節痛に対してはステロイド関節内注射を使用する事もあります。


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