鎖骨骨折



鎖骨骨折
は年齢を問わず外来でよく遭遇する骨折の一つです。鎖骨の中央部での発生が多く、時に、鎖骨遠位端での骨折も認めます。。小児の場合は転位(ずれ)が大きくても旺盛な自家矯正能力があるため、八の字型の包帯固定で殆ど骨癒合(骨が完全につく状態)が得られます。成人の鎖骨骨折においても、大半が鎖骨バンド固定で骨癒合が得られます。いずれも強固なギプス固定や手術などを必要とする症例は稀です。

個人的な見解として、鎖骨骨折の多くは手術の必要がないと考えています。と申しますもの、不幸にして偽関節(骨がつかず、あたかも関節の様にグラグラと動く状態)になっても、長期(1年以上)にわたって経過観察しますと、大半の症例は痛みなく、何ら症状を訴えずに生活されております。従って、骨癒合の有無(骨のつき)に係わらず、日常生活動作やスポーツ活動において痛みや肩の運動障害を認めなければ問題ないと考えます。

但し、女性で鎖骨部の変形(骨折がずれて付き、見かけが悪い状態)を気になされる方や骨折の破片が神経や血管を圧迫して腕にシビレや血行障害を認める症例や整復が困難な鎖骨遠位端部での骨折などにおいては手術的治療を考慮せねばならない事もあります。手術は経皮的髄内釘固定プレート固定などが検討されます。


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